ゲームやマンガのタイトルロゴデザインの作り方。<前編>

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ANTENNA GDSはロゴデザインのスペシャリスト!

ANTENNA GDSは、主にエンタメコンテンツ系のデザイン全般に実績がありますが、特にロゴデザインに高い評価をいただいています。何より自分が得意にしているので、やっていて楽しいお仕事なんです。エンタメ作品において、タイトルロゴデザインは重要な位置を占めるため責任は重いのですが、表現の幅が広くてとてもやりがいがあります。 今回はタイトルロゴデザインを実際にどのように行っているのかを順を追ってご紹介し、その考え方やデザインの進め方などをお伝えしようと思います。もし、ご依頼をご検討されている方がいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてください。

 

まずはヒアリング

最初に結論になりますが、タイトルロゴデザインにおいて、最も大切なのはその作品の「世界観をつかむこと」そのためには、打ち合わせ時にその作品がどういった内容で、どういったフォーマット(WEB・アプリ・紙・クロスメディア)で、どういったターゲット(男女・年齢層・一般orオタク向け)に向けて、何を届けようとしているのか(その作品のコンセプトや特徴)をひとつひとつお伺いし、短い打ち合わせ時間内にできるだけ作品の大枠と、クライアントの意向をくみ取ることに努めます。

 

提供資料を読み込み、検索などで競合をチェック

打ち合わせ時にご提供いただいた資料を熟読し、作品のコンセプトをしっかりと頭に入れます。また、ゲームなら未完成でもプレイできれば遊んでみますし、マンガなら出来上がっている所までお話を全部読みます。音楽ならできるだけ音源を繰り返し聴いて、作品の理解に努めます。また、競合になりそうな作品を検索して、これらの情報も収集します。競合作品を参考にするのではなく、その逆に寄せないための確認、異なるアプローチを探すためという意味合いです。にこういった作業を進める中で、何となく浮かぶ方向性もあるのですが、この段階ではできるだけ決めつけないように、ただただ頭に詰め込んでいきます。こういった日の夜は、よく夢をみます(笑)。

 

頭の中が一杯になったら

情報を沢山頭に入れてイメージが一杯になってくると、その作品の方向性が定まってきます。ここで、(場合によっては)そのまま制作に進むのではなくクライアントにイメージマップなどを使ってデザインの方向性を確認します。こういったマップを使うことで、クライアントも方向性を整理しやすくなりますし、それを共有できるので、デザインの確度が高まり進行もスムーズになります。案件によって、縦軸、横軸の内容を変えて、よりマッチするように調整もします。「A案はこのあたりで、B案はこのあたり」などと、プランごとのニュアンス調整にも使えます。

<イメージマップ参考例>イメージマップ参考データ

 

方向性を確認したらいよいよデザイン開始!

イメージマップを使ったり、集めた情報を共有しながらクライアントと方向性を定めたら、いよいよ実際にデザインを始めます。ここからは予算や納期によって踏んでいくステップがかなり異なりますが、一番難易度の高い商標登録を前提としたゲーム系コンテンツの制作を例に取りお話を進めます。

商標登録が前提となると、かなりデザインの難易度が各段に高くなります。基本的に、全てがオリジナルかつ、既存のデザインを侵害しない必要があるからです。市販フォントなどは基本的にメーカーが権利を有しているので、ロゴデザインに利用することはできますが、商標登録はできません(一部登録可能なものもあります)ので、全部オリジナルで制作する必要があります。

すでに世の中にあるデザインに似ていないこと、他社(他者)の権利を侵害しないことが必須条件となります。 では、どうやって作るのか。私の場合は、方眼用紙にボールペンでとにかく描きまくります。イメージ、バランスの確認に市販フォントを仮に組んでみることはありますが、それらをいろいろ加工して分からなくして使うというような事はしません。とにかく、ゼロからのアナログ作業で納得がいくまで何十枚もデザインを描いていきます。最終的にはデジタルデータになりますが、このアナログな作業こそが、「味」や「雰囲気」を生み、個性を強めるために必要な作業なのです。

 

ゲームやマンガのタイトルロゴデザインの作り方。<後編>もご覧ください。


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