梅雨入りに思うブランドの哲学

関東地方は本日から梅雨入り。

梅雨を嫌いな人は多いと思いますが、僕はそんなに嫌いじゃありません。出かけないと行けない時に雨が降っていると面倒だなとは思いますが、アウトドア派の僕は防水グッズが大好きで、活用できるのが嬉しかったり。「今日もしっかり雨はじいちゃってるな!ムフフ。」なんてね。まあ、これは防水マニアのおかしな愉しみ方なのかもしれませんが(笑)。例えば仕事で使っているビジネスバッグは土屋鞄の「Plota」。革に防水加工されているので少々の雨は難なくはじいてくれます。

土屋鞄 Plota 防水ビジネスバッグ

防水なので雨の日でも気兼ねなく使えるし、革の品質、縫製も素晴らしく、金具の色も渋くていい。デザインもシンプルかつ全てがバランス良く仕上がっていて、各部にこだわりを感じます。

ビジネスシーンには向きませんが、もう一つのお気に入りの防水モノはPOLE WARDS ALPINE PEAKS DF JKT(ポール・ワーズ アルパイン ピークス DF ジャケット)。

POLE WAEDS 防水ジャケット

POLE WARDSは一般にはあまりメジャーではないかもしれませんが、かつてエベレスト登山隊にも納品したという由緒ある日本のブランド。ジャケットは湿度の高い日本向けに開発された3レイヤー素材を立体裁断で仕立てられていて生地、ファスナー共にとてもしっかりしています。もちろん肝心の防水性も◎。サイドファスナーで換気も調整でき、過酷なアウトドアでも信頼できる品質です。

他にも同価格帯の有名海外ブランドのジャケットも持っていますが、POLE WARDSに比べればかなりチープで耐久性も劣ります。てなことで、防水自慢はこのくらいにするとして、僕は何かを購入する際には、かなり調べ上げて決断します。あまり衝動的に買うようなことはありません。

今時は通販で購入することも多いので、できるだけ多くの情報を厚め、どこで買うのが一番安いのかなど比較検討して購入に至ります。そんな時、やはり決め手になるのは「ブランド」。

これは、単に知名度が高かったり、世間で流行っているというようないわゆる「ブランド物」的な意味ではありません。僕が今後、新しいビジネスバッグを買うときには土屋鞄が第一候補になりますし、アウトドアウェアを買うときには必ずPOLE WARDSを検討します。

それは、自分が使ってその製品の品質や、そのブランドの哲学に共感や感動をした経験があるからです。僕自身もあるクライアント様から「ナカムラさんに仕事を頼んだ時は、どんなものが上がってくるのかいつもワクワクするし、仕上がりに感動する」とおっしゃっていただいたことがあります。その時はロゴデザインのお仕事でしたが、そのクライアント様はロゴデザインの案件が発生した場合、いつも声をかけていただいています。

もう16〜17年のお付き合いだというのに本当に嬉しく、そして誇らしく思います。一人のクリエイターとして、またはブランドとして大事にすべきことは企業でも個人でも変わりはしません。

自分が思うものづくりの哲学を大切にし、守り、裏切らず、そして、しっかりと伝えること。もう、これにつきるなと。自分を振り返れば、まだまだやるべきことは沢山あるし、大人の事情に負けてしまったり、足りていないことだらけなのですが、少しずつでも「感動」していただける仕事を残していきたい。あとどれくらいそんな仕事と出会えるか。

ひとつひとつの仕事を大切に関わっていきたいと改めて思う、そんな梅雨入りの午後でした。

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